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現地説明会 [考古学]

 祝日の1日。岡崎市の坂戸遺跡の現地説明会へ。

 弥生前期のものから中世のものまで、実にいろんな時期のものがあります。弥生中期と古墳中期の竪穴とおぼしき遺構は確認されています。

弥生中期瓜郷の甕。竪穴から出ています。


 中世の木組みを持つ井戸です。

 遺構のある調査地点の北側は結構安定したシルト層を基盤にしており、南には流路があるという感じです。
とにかく、まだまだ調査は続きそうで大変そうです。

 その後で訪ねた二子古墳のすぐ東側の二タ子遺跡。トレンチでの確認調査ですが、かつての流路が台地際で複雑に流れていた様子が確認されています。かつての流路の砂からは縄文土器や弥生前期頃の土器が入っているとのこと。そして、そうした川の氾濫から古墳を守ろうとするように掘られている古代の溝。古代の人には二子古墳がさぞ大事なものとして位置付けされていたのでしょうか。残念ながら二子古墳築造がらみのものは明確にはできなかったようですが、その断面を見るにつけ、矢作川の流れの凄まじさを感じてしまいます。こちらも土曜日には現説とのことです。

 近年、桜井近辺の沖積地上の調査が進み、複雑に流れる流路、微高地上に広がる集落。この辺りのいにしえの景観をじっくり考えてみたいものです。


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