週末土器三昧 [考古学]
この週末、安城と豊田で土器三昧。
主題は、なぜかこの辺りでそこそこ出土例が見られるタタキ甕を中心に、
約20名強で、土器を見る。春頃から何人かの人からリクエストされていたので、
やっと実現。
1日目は、安城。本神(ほんじ)遺跡出土のタタキ甕を中心に。
これは鹿乗川流域遺跡群のなかでの出土。共伴している資料は内湾する高杯。
ということで、おそらく欠山式の時期。
2日目は、豊田。昨年市の寄贈された伊保遺跡のタタキ甕を中心に。
これは伊保遺跡のタタキ甕。段丘の遺跡ということで、器表は残りが悪い。
共伴している遺物は、鹿乗の高杯より新しいと言われているまっすぐ開くタイプ。
ということで、安城のものより新しい。
タタキ甕は畿内(あるいはその縁辺か)のどこかから伝わったものなのでしょうが、
特定の遺跡の特定の遺構に集中的にみられ、それがかの2遺跡。いずれも溝状遺構。
しかもまとまった形でみられたり、火を受けた形跡があったり、何らかの祭祀が
あったのかしら。
そのほかにも土器自体は見られる事例はあるものの、ここまでのまとまり度は別格。
弥生時代末から古墳時代初頭の土器交流を考える上で大事な遺物たちです。
2007-08-06 18:22
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