現地説明会へ行く [考古学]
梅雨明けもし、暑い夏の1日。
現地説明会へ。
暑い日にも関わらず、大勢の人が集まっていました。
豊橋にある内田貝塚。
水神貝塚や大西貝塚といった海岸平野の貝塚密集地帯。
これらは牟呂貝塚群と呼ばれ、そのひとつです。
縄文晩期の貝塚。この辺りの貝塚では、生活廃棄物の堆積としての
貝塚ではなく、貝の加工場の跡の貝塚であるようで、今回の現説の貝塚も
その一つだそうな。
実に厚い貝の堆積。貝はハマグリが主体。というか、ほとんどハマグリ。
その合間に地床炉があり、火を使った形跡が所々ある。といったところでした。
そしてちょっと思ったことはハマグリのサイズが枯木宮貝塚のものより少し小さい
ような気がする。
加工品として大量採集するときは、いっぺんに採るので(おそらく)サイズの小さいものもありなのでしょうか。
これがその貝塚の断面。
上の方は江戸時代、古墳時代の貝層があって、その下が縄文の貝層。そして、ベースは
砂。砂浜であったことが一目瞭然。江戸時代や古墳時代の貝層は貝が破砕されているものが
けっこうあったりするのですが、縄文時代の貝層は貝、貝、貝の純貝層。しかも単一種。
そして、もう一つの興味は、行ってからわかったのですが、この縄文の貝層を
掘り込んで作られた溝。弥生の中期末〜後期初頭のこれまでよくわかっていなかった
時期のもので、見ることの出来た遺物は高杯、甕、壺など各種。溝なので若干の時期幅
あるやも知れないが、資料の少ない時期のものなので注目でした。
2007-07-30 15:23
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高島彩『ニャンニャン騒動』
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by 高島彩『ニャンニャン騒動』 (2007-07-30 18:45)